ジュニアスポーツ

JCR登録カイロプラクターの彦坂です。

 

先日行われた「ラグビーワールドカップ2019日本大会」は大変な盛り上がりをみせ、大成功で幕を閉じました。

どこに転がるかわからない楕円形のボールを大男たちが追いかけ、本気でぶつかりあい、単純そうで実は戦略的なスポーツであること、また、試合終了のホイッスルが鳴れば、敵味方関係なくお互いの健闘を称え合う姿が、観る人たちの心を魅了したのでしょう。

 

来年は「東京2020オリンピック」が開催され、33種類の競技が実施される予定です。

日本国内の夏季オリンピックの開催としては56年ぶりとなり、スポーツへの関心がこれまで以上に高まり、ジュニアスポーツへの関心も集まるといわれています。

 

子どもたちが、幼少期からの遊びやスポーツをとおして「運動習慣」を身に付け、将来にわたり「健康」に関心を持ち、より良い人生を送れるようになってもらいたいとの思いから、

 

今回は「ジュニアスポーツ」についてお話します。

 

 

皆さんは「プレ・ゴールデンエイジ」、「ゴールデンエイジ」という言葉を聞いたことがありますか。

 

「プレ・ゴールデンエイジ」とは・・・

・4歳から8歳頃まで

*神経系が80%まで形成され、急激な成長を迎えるといわれています。

運動能力の基礎は、じつはこの年代で形成されます。

この年代は主に「外遊び」をさせると良いです。この時期に「外遊び」をよくした子は、その後「日常的に運動をする」という習慣が身につくといわれています。公園でのブランコや滑り台、ジャングルジムも良いでしょう。ボールを転がしたり、投げたり、蹴ったり、「外遊び」を存分にさせてあげることが大切です。

子どもは遊ぶことが大好きで、だれからも強いられず、自分の興味のおもむくままに無心に遊んでいれば、自然と運動能力は身に付いていきます。

私も自分の子ども達をよく公園に連れていきました。子どもは繰り返し同じことをして遊びます。子どもが遊びに飽きるまでつきあうには、親もそれなりの体力と忍耐力が必要だと感じました。しかし遊びに満足した子どもの笑顔は、いのちが輝いていると言っても過言ではないほど良い顔をしています。

この年代で特定のスポーツをするなら、「楽しい」を基礎において取り組ませることが良いと思います。

 

 

「ゴールデンエイジ」とは・・・

・9歳から12歳頃まで

*神経系の発達がほぼ100%になるため、動きの習得にもっとも適した年代といわれています。

運動においていろいろな動きを即座に短時間で習得できることから、この年代を「ゴールデンエイジ」と呼びます。

スポーツで重要となる基本的な技術や高度なテクニックはこの時期に覚えさせると良いです。

この年代で特定のスポーツに取り組まなければトッププロになれないという考えが世界では常識です。

集中できるスポーツをひとつみつけて、その他にもいろいろなスポーツを経験させてあげられると良いです。

 

ジュニアスポーツで気をつけなければならないことがあります。それは、この時期の子どもの筋肉は未発達なため、パワーやスピードをあまり追求しないほうが良いということです。

また、ひとつの競技で同じ動作を繰り返すことを、休息をとらずにやらせてはいけません。

 

中学生や高校生になって、野球肘やテニス肘、膝のオスグッドなどでメスを入れなければならないケースや、疲労骨折や腰椎分離症を抱えてしまうジュニアアスリートもいます。

 

そしてあまり厳しい指導で子どもが「やらされてる」と感じてしまうと、「燃え尽き症候群」になってしまい、スポーツが心から楽しいと思えなくなり、運動そのものが嫌いになってしまう可能性もあります。

 

精神面では自我が形成されてくる年代です。スポーツを通して協調性や自制心、集中力、決断力など、社会に出てからも必要とされる能力を身につけることができます。

 

 

まとめ

 

将来「健康」を手に入れるには、幼少期からの「外遊び」がとても重要になります。

そして特定のスポーツに取り組む場合は、単一の動作のやり過ぎに注意することです。

万一ケガを負った場合、湿布やインドメタシン入りのクリームなどの使用は十分に注意が必要です。

 

スポーツとは運動、栄養、休息の3つバランスがとれてはじめて効果が上がります。もしもお子さんやお孫さんがスポーツをされていたら、是非とも環境を整えてあげてください。

 

 

 

*神経系とは・・・バランス能力や巧緻性(こうちせい・・器用、うまさ)といった、身体を思い通りに動かす能力に必要な要素です。習得した動作は、将来にわたって消えることはほとんどありません。よって、12歳までに様々な動きを経験させておくことが重要だと考えられています。

 

 

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