免疫力を高める

こんにちは。

「西洋医学東洋医学のいいとこ取りしちゃえ!鍼灸&柔整師松本」です。

今回、本当は「免疫と血液」の関係をお伝えする予定でしたが、世界中で新型コロナウイルスの感染が問題になっています。

 日本でもダイヤモンド・プリンセス号や大阪のライブハウスなどで多くの感染者がでました。

 毎日のように全国各地で新たな感染者が確認され、2002年3月20日現在、国内での感染者数は950人、死亡者数は33人です。

 そんな中、多くの方は、自分は大丈夫だろうか?と不安に感じている方も多いと思います。

 そこで新型コロナウィルスの感染・重症化を防ぐためにはどんなことを気をつけたらいいのか、鍼灸師柔道整復師の立場で、日々の生活で私たちができる予防法をお伝えできればと思います。

 

 

 

① 基本的な感染予防対策の徹底

まずは、新型コロナウィルスの感染経路と言われている飛沫感染接触感染の感染経路を断つことです。

◆手洗い・ ・ ・ドアノブや電車のつり革、現金など不特定多数の人が触れるものは、ウィルスが付着している可能性があります。外出先から帰ったらすぐに、水洗いだけではなく、石鹸やアルコール消毒液を使ってしっかりと手洗いしましょう。

◆うがい・ ・ ・口腔粘膜にチェックしたウィルスを洗い流す効果と乾燥を防ぐことでウィルスの侵入を予防する効果があります。

◆マスクの着用・ ・ ・マスクを着用することで、咳やくしゃみによる飛沫でウィルスを拡散するの防ぐ効果があります。特に、咳やくしゃみなどの症状がある方は必ずマスクをつけましょう。

 


②人混みを避ける

プロ野球のオープン戦や大相撲が無観客試合になったり、卒業式やコンサートなどのイベントも中止になっています。

このような不特定多数の人が集まるイベントなどはなるべく避けるのが無難です。

しかし、仕事や受験、卒業式など、どうしても出席しなければならない場合は、手洗い、うがい、マスクなどでしっかり対策をしてください。

私も観たい映画や出かけたいところがあるのですが、新型コロナウイルスの拡散が収束するまでは、できる限りおとなしくしておこうと思います。

 


③体調が悪い時は早めに休む

自分自身が感染しない事はもちろん大事ですが、風邪などの症状があり、感染が疑わしい場合は、絶対に他の人に移さないことがとても重要です。通常であれば「ちょっと風邪をひいて、少しくらい熱があるくらいなら大丈夫」と出かけることもあるかと思います。

しかし今はその時とは状況が違います。もし感染していた場合のリスクを考えると、外出は避けるべきです。

 


④免疫力を高める

新型コロナウィルスだけではなく、風邪やインフルエンザなどの予防、健康的な生活を送るためにも免疫力を高める事はとても重要です。

 それではどうすれば免疫力を高めることができるのでしょうか?

それが今回の本題です。

 


ところで、前回のブログでご紹介させていただいた「はたらく細胞」はご覧になられたでしょうか?

今回の「免疫を高める方法」を語る上で、血液との関係はとても重要です。

 


 私たちの体内では、免疫細胞が日々働いています。

免疫とは、細菌やウイルス、体内で発生したガン細胞などを常に監視し撃退する自己防衛システムのこと。

わかりやすくいえば、私たちの身体を平和(健康)に保つための警察官。

 「はたらく細胞」の主人公?のひとりである白血球が、免疫の主要細胞で、これらにはそれぞれ役割があります。

 例えば、侵入者を通報したり、攻撃を指示したり、細菌やウイルスを直接攻撃したり、死んだ細胞を排除したり、ウイルスの抗体をつくるなど多くの役割があるのです。

 


 私たちはこの「免疫」というシステムのおかげで、細菌やウイルス、体内で発生したガン細胞などの病原体を意識することなく元気でいられるのです。

 


 免疫というシステムを失うと、様々な感染症と悪性疾患を引き起こす事がわかっていて、この免疫システムが崩壊する有名な病気を、後天性免疫不全症(通称エイズ)といい、風邪を引くだけで死の危険のある恐ろしい病気です。

 みなさんの中で、よく風邪やインフルエンザにかかったり、体調を崩しやすい方は、この免疫力が弱まっているかもしれません。

 


◉ 免疫力を高める方法

①腸内環境を整える

善玉優位で免疫力UP!

 私たちの消化管全体は体内にありながら、実は口と肛門を結ぶトンネルのような構造であるため、肌と同じように外界にさらされていて、様々な異物(病原体となる細菌やウィルス)がやってきます。

免疫細胞の6~7割は、腸にいるといわれています。

なので腸内細菌(環境)が免疫力を大きく左右します。

この腸内細菌を善玉菌優位に保つことでも免疫力が高まることが解っていますので、生きた菌を腸まで届けようとする商品もよく目に付くようになりました。発酵食品が身体に良いといわれるゆえんも、生きた菌を体内へ入れることが健康(免疫)に効果的だからです。

 


②体温を上げる

体温をあげると代謝が高まり免疫力がUP!

先ほどもお伝えしたように、免疫細胞は血液の中にいます。体温が下がり血行が悪くなると、免疫細胞の働きは低下します。

免疫力が正常に保たれる体温は、36.5度程度といわれています。

体温が1度下がると、免疫力が30%低下し、逆に1度上がると最大5〜6倍アップするとも言われています。

 


現代人は体温が低い傾向にあります。日常生活の中に低体温を招く要因がある場合もあり、次に、体温を上げ、免疫力を高めるために、日常生活で心がけるヒントをご紹介します。

 


◉ 免疫力を高めるための生活習慣

① 質の良い睡眠をとる

人間は眠ることで自律神経のバランスをとっているため、睡眠不足では免疫力が低下すると言われています。できれば8時間前後の睡眠がベスト。ただし寝過ぎは禁物です。

 


② 適度な運動をする

少し汗をかく程度の適度な運動すると、血行が良くなります。すると免疫細胞が増え、免疫力アップにつながります。

ただし、激しい運動すると、筋肉の修復に免疫細胞が集中してしまい、本来の働きであるウィルスや細菌を撃退する免疫が低下してしまう恐れがあるので気をつけてください。

 


③ バランスの良い食事をとる

近年、免疫力を高めるためには、腸内環境を改善し、その働きを活発にすることが重要だとわかっています。

しかし近年の食生活の乱れが免疫力低下の最大の要因とも言われています。

そのため、免疫力を高めるカギとなるのが、整腸作用と抗酸化作用を持った食材を取り入れることです。

整腸作用の高い納豆や味噌などの発酵食品や抗酸化作用の高いビタミンやミネラルといった食材も積極的に摂ってみてください。

 


④ ストレス

人は日常生活の中で様々なストレスを受けています。適度なストレスは、緊張感や能力を高め、人生にメリハリを与え、人間の成長にもなくてはならないものでもあります。

しかし、大きく長く続くストレスはいろいろな面で健康に、特に免疫に悪影響を及ばせます。

例えば、日ごろの肩こりや腰痛などのストレス、人間関係のストレス、悩みによるストレスなど、気づかないうちに免疫を下げているかもしれません。

なので出来るかぎり、早めにストレスを発散させてください。

 


⑤ その他

 入浴で身体を温めるのも免疫力アップにおすすめです。ゆっくり入浴することで、身体を芯から温め、全身を心地よくほぐしながら、38~40℃ぐらいのお湯に、20~30分ゆっくりつかると良いでしょう。

シャワーだけでは、体の表面しか温まらず、体の芯まで温めることができません。

 また、ストレス発散とも関連していますが、笑うことも免疫力アップになります。

 


◉ まとめ

これまで、免疫力を高める方法をお伝えしてきて、気付いた方もおられるかもしれませんが、以前投稿した「健康な体づくりの4つの基本」に詳しく書いてあります。もしよければ、ご覧になってください。

 


「西洋医学東洋医学のいいとこ取りしちゃえ!鍼灸&柔整師松本」がお伝え致しました。

 


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