新型コロナウィルスから家族を守る基礎知識(To protect the family)

新型コロナウィルスの基礎知識!

みなさん、こんにちは。

さの整骨院鍼灸院 院長 松本克也です。

本来なら、早い方であれば今日からゴールデンウイークが始まるはずでした。
ところが、ご存じの通り、新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るっており、みなさん、それどころではなと思います。
令和2年2月3日、横浜港にダイアモンドプリンセス号が入港し、新型コロナウィルスの感染が発覚したときは、まさか日本が緊急事態宣言を発令するなんて、どれだけの人が想像していたでしょうか?

私の直接の知り合いでは、感染した方、亡くなった方はいませんが、志村けんさん、岡江久美子さん。誰もが知っている方が亡くなっています。

もう他人ごとではないのです。
いずれあなたの周りでも起こり得るかもしれないのです。

今回のブログでみなさんに伝えたいことは

みなさんの正しい行動が、あなた、家族や大切な人の生命を守ります。

みなさんの誤った行動が、 あなた、家族や大切な人の生命を脅かします。

この異例の事態において、自覚を持って行動しましょう。

全ての人の生命のために!

です。

日本国内だけではなく、世界各国で感染の報告が相次いでいる新型コロナウィルス。

仕事、学校、イベントなど、私たちの日常生活に大きな影響が出ています。

行動が制限され、感染への不安を感じる中、自分や家族・身近な人たちの健康を守るために、いま私たちに何ができるのか?

そのためには、まず私たちが新型コロナウィルスについて学び、自分たちが出来ることを考えてみましょう。

先日、私の知人から、近畿大学医学部免疫学教室の宮沢教授が新型コロナウィルスについて、とてもわかりやすい説明動画をいただき、私の整骨院でも、患者様にお見せいていて、とてもわかりやすく参考になると好評なので、今回のヨクシルブログで紹介したいと思います。

今、日本では新型コロナウィルスの第2波の感染爆発が進んでいます。

こんな中で私たちは何ができるか?

私たち人類は、今回の新型コロナウィルスだけでなく、今までの歴史のなかで、幾度となく新しく出現したウィルスと戦ってきました。

最近の中で、みなさんの記憶にもあるかもしれない、コウモリからやってきたエボラウィルス、あるいは今問題になっているエイズウィルスも、元々はチンパンジーから人間に入ってきたウィルスですし、つい数年前、アカゲザルの血を吸った蚊によって媒介されるジカウィルスの感染症も問題となりました。

今回の新型コロナウィルスですが、実は新しいタイプのコロナウィルスが人類を襲ったのは、これが初めてではありません。

今から20年近く前、2002年から2003年にかけて、中国の広東省から発したSARSウィルスと言うコロナウィルスが人類の多くの人たちを襲いました。

感染者は合計で8,000人に達し、そのうち約10%、800人の方が亡くなっています。

しかし、この最初のコロナウィルスの感染症は、発生から半年あまり経った2003年の夏には、ほぼ終息を迎えることができたのです。

それに対して今回の新型コロナウィルスでは、みなさんご存知の通り、今現在、毎日7万人規模の感染者の増加があり、全世界で70万人を超える感染者が出ています。

前回のSARSウィルスと今回の新型コロナウィルスで一体何が違うのでしょうか?

その当時と現在を比べると、世界の人の動き方が全く変わっています。

中国国内では、高速鉄道、高速道路、航空路線の整備によって10年前に比べて人の動きが10倍に増えています。

そして、そんな中国の各地と世界を結ぶ航空路線網も整備されました。

その結果、去年の12月に武漢で発生した新型コロナウィルスが、あっという間に全世界に散らばっていったのです。

現在公開されているデータでは、最初に武漢で見つけられたウィルスから現在世界各地で分離されているウィルスに至るまで、どのように遺伝子が変化し、拡散したのか?その経路がわかっているそうです。

現在、ヨーロッパで感染爆発を起こしているこのウィルスの元をたどれば、1月の中旬過ぎにはもう武漢で生じていたものが、ヨーロッパに入り込んでいたということがわかっています。

また、今、アメリカで感染爆発を起こしているウィルスは、同じように1月の後半に中国で発生したものが、アメリカに持ち込まれていたということもわかっています。

さらに、今、アメリカで感染が広がっているウィルスの中には、ヨーロッパからアメリカに最近持ち込まれて、広がっているウィルスもあるということがわかっています。

同じようなことが今、日本で起こりかけているということは、みなさん、毎日のニュースでご存知の通りです。

さて、このように私たちを襲ってくる病原微生物と呼ばれるものですが、その中には、バクテリア(細菌)もあればウィルスもあります。

バクテリア(細菌)とウィルスがどのように違うかをちょっと考えてみましょう。

バクテリアは人間と同じように細胞によってできています。

細胞膜に囲まれた1個の細胞の中に自分で外から栄養取り込みエネルギーを自分で作って、遺伝子やタンパク質を増やし、細胞膜がくびれて1個の細菌が2個になるという形で2分裂で増殖します。

さらに、エネルギーを使って自分でモーターを動かし、鞭毛や繊毛で水の中を泳ぎまわると言うのが細菌です。

それに対して新型コロナウィルスを含むウィルスは、私たちの体の中にある生きた細胞に取りつき、中に入り込んで、細胞が遺伝子やタンパク質を増やす仕組みを乗っ取って増える、それによって生きた細胞の中に自分のコピーをたくさん作らせるという、そういゆ仕組みで増えるものです。

そうやって増えたウィルスは、感染した一個の細胞から、何十個、何百個がまとめて飛び出します。

これがバクテリア(細菌)とウィルスの違いです。

私たちの鼻や喉、肺などの呼吸器に感染するウィルスとして恐れられているものには、みなさんご存知のインフルエンザがあります。

インフルエンザウイルスは非常に増えるのが早くて、感染して1日もすると、もう子供のウィルスがたくさんできます。

あまりにも早くウィルスが増えるものだから、それに対抗しようとして身体が強い症状、発熱や頭痛を起こします。

そして感染から2、 3日すると、もう免疫反応が起こってきて、体内からウィルスは比較的早く排除されます。

それに対して今回の新型コロナウィルスは、じわじわゆっくり増えるのが特徴です。

感染してから数日してやっとウィルスが増え始め、それに対して身体が反応して、ゆっくりと免疫反応が起こっていきます。

多くの人では、感染してもほとんど全く症状がないのですが、恐ろしいことに症状がなくてもウィルスは肺の中で増えている場合がある、ということがわかっています。

新型コロナウィルスに感染しても、免疫反応がゆっくりとしか起こらないため、ウィルスはダラダラ、ダラダラと身体の中で増え続けて、感染してから2週間、3週間たってもまだウィルスを知らず知らずに出している人がいます。

これがこのウィルスの怖いところです。

もう1つインフルエンザに比べて新型コロナウィルスが怖い理由があります。

それはインフルエンザに対しては、すでにワクチンがあり、私たちの多くがワクチンを受けている、あるいはインフルエンザウィルスは毎年毎年流行するので、以前のシーズンに流行したウィルスに対して免疫を持っている人がたくさんいるということです。

これを集団免疫というふうに言います。

このため、インフルエンザに感染した人がいても、隣の人が免疫を持っていれば、感染が広がらないということになります。

そのため、例えば今シーズンのインフルエンザの流行を見ると、ダラダラとゆっくりと感染が広がっていって、ピークの時でも日本中でインフルエンザで入院してる人の数は、1,700人程度でした。

ところが、新型コロナウィルスに対しては誰も免疫を持っていません。

そして、もちろんまだワクチンはありません。

したがって、感染は一気に広がってしまって、中国の例では、1週間の間に2 万人以上の感染者が病院に訪れるということになりました。

こうなると医療崩壊が起こるわけです。

ワクチンという生物学的対抗手段がないとき、我々には何ができるのか?

それは、生物でだめなら、物理と化学で防ぐということです。

先ほどお話ししたように、ウィルスは自分で泳ぐことはできません。

ウィルスが広がるのはウィルスを作っている細胞を持っている私たちが動くからです。

ですから、感染者が外に動かない、感染している可能性がある人が外に出ない、ということが、一番確実な感染防御です。

さらに、ウィルスは直接それ自体が空気中に浮かぶ事はありません。ウィルスを作っている細胞の周りには必ず体液があります。

ウィルスは体液の中にでて、ウィルスを含んだ体液の水しぶきが(唾液など)飛んでくるのです。

水しぶきですからマスクをすれば防げます。

マスクは感染している可能性のある人が、周りに感染を広げないようにするということが大事です。

そして、このウィルスの特徴ですが、細胞から出てくるとき、細胞の膜をかぶって出てきます。

細胞の膜は油です。

したがって、石鹸やエタノールでウィルスの膜は溶けて感染力はなくなってしまいます。

これらの知識を正しく持つことによって、みなさんはこのウィルスの広がりを、今でも防ぐことができるのです。

このように私たち人類は、今まで何度も感染症の脅威にさらされ、しかし、それに打ち勝ってきました。

今、日本国内で感染爆発が起ころうとしているとき、みなさん一人ひとりが、自分自身、何ができるのかしっかり考えて、行動することがとても大事なのです。

先日ニュースでは、緊急事態宣言が発令中のため、多くの方が不要不急の外出自粛を守っている中、サーフィンの人気スポットとなっている神奈川県や千葉県の海岸では、県外からも多くの人が訪れ、一部では緊急事態宣言の前より人出が増えたということで、知事などが来訪を控えるよう呼びかける事態となっています。

他にも、都会の公園やスーパーでは親子連れで溢れかえってたりして問題視されています。

私たちの軽い行動で、自分自身または私たちの大切な人の生命を脅かすことになるかもしれません。

決して外出が絶対だめ、ということではないのです。

じっと家にこもっていては、健康の面からも良くはない。

散歩したり、運動したり、外の空気を吸うことも必要だと思います。

また、中には自宅で炊事できない人もいて、外食が必要な人もいます。

しかしそのような場合、外出時には感染リスクの高まる「3密」(密閉、密集、密接)を避け、人との距離を取り、接触機会を減らすことが大切です。

このまま、イタリアやアメリカのように感染者が増え続けると、本来なら助かる命も助けることができない 医療崩壊が起こりかねません。

実際、幾つかの医療現場では、医療崩壊が起こっています。

現在、医療現場では、多くの医療従事者の方々が自分も感染するという危険のなか、1人でも多くの命を助けようと頑張ってくれています。

そんな思いを踏みにじる行為は決してしないで下さい。

ちょっと軽い気持ちで、卒業旅行に行って、ライブに行って、遊興にふけって感染を広げ、その結果、2月から感染者は1万2千人を超え、317人が亡くなっています。(令和2年4月24日厚生労働省発表)

もう一度お願いします。

みなさんの正しい行動が、あなた、家族や大切な人の生命を守ります。

みなさんの誤った行動が、 あなた、家族や大切な人の生命を脅かします。

この異例の事態において、自覚を持って行動しましょう。

全ての人の生命のために!

今回は、かなり長文でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

みんなで力を合わせて、新型コロナウィルスに打ち勝ちましょう!

 

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