「食事(ごはん)」or「エサ」?

さて、「食事とは?」

Wikipediaで検索すると
「食事(しょくじ)とは、基本的には生命維持に必要な栄養素を摂取するために、日々習慣的に何かを食べること、そこから転じて、その時食べるものを指すこともある。 「衣食住」の「食」にあたる。  口語では「御飯(ごはん)」と呼ばれる」とあります。

そして「エサとは?」

「動物が自らの糧として獲得する食料のこと。また、動物を飼育や捕獲するための食物である。ベイト(英: Bait)とも呼ばれる」とありますが


最近のペットの「エサ」は、「栄養バランスが整い、年齢にあった物」など多彩になってきて下手をすると「ペット用のエサ」の方がバランスがいい?そんな時代になっているようです(笑)

本来生命維持に必要な栄養素を摂取するための「食事」が、ただ「お腹を満たす&欲求を満たす」ためのものにすり替わっているいませんか?ということです。ちょっと過激な「お題」にしてしまいましたが・・・。

もちろん「栄養」を考えて日々努力されている方も多くいらっしゃいますが、近年の「肥満や生活習慣病」について考えると「食事の在り方」について、もう一度考えてみるべきではないか?と思いました。

以前、「断食やファスティング」について学んでいた時に「売れない芸人さんはブヨブヨに太っている人が多く、売れてくると痩せてくる」と聞いたことがあります・・・(+o+)

理由は、売れない芸人さんはとにかく栄養のバランスなど関係なくおなかがいっぱいになる物(高カロリー&低栄養素&低価格)を多く食べるから太り、売れてくるとまともな食事(高栄養素&高バランス)を摂れるようになってくると引き締まってくるというもの。

現代の方には想像もつかないかもしれませんが、ひと昔前までの「肥満や生活習慣病」は「金持ち病やぜいたく病」と呼ばれ、高級食品であった乳製品やお肉類などを食べ、動かない、運動しない人に多く見られました。

現代は毎日同じものを食べる(炭水化物)、偏食などたくさん食べているのに「栄養素の偏りや不足」による『栄養失調(新型栄養失調)』(※オムロン株式会社ホームページ参照)による肥満が増加しています。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトによると「近年、わが国においても食生活を取り巻く社会環境の変化、すなわち食生活の欧米化や運動不足から肥満の人が急激に増えています。」とあり、注目されているものとしては白ご飯やパン、麺類などの炭水化物にお肉などの動物性脂肪の組み合わせ。特に「菓子パン」「調理パン」「スナック菓子」「インスタントラーメン」など手軽に食べられ美味しい物は要注意です!

肥満の原因は10人いれば10通りあり、同じものはないと言われていますが、人の身体は食べたもので作られています。

太りやすい物を食べればかなりの量のビタミン&ミネラルを補給し、運動などで摂取したエネルギーを消費しなければ必ず太ります。(※代謝異常などの病変がある場合は除きます)

しかし毎日、毎回健康のためだけを考えて食べるものを選んでいては、なんとなく満足度にかける味気ない食事になってしまうことも多々ありますね。

 

私達はペットちゃん達と違い、「楽しみとしての食事」を許されている唯一の生き物で、食べるものは自分で選ぶことができます。

ただこの「楽しみ」の部分はとても難しく「本能と理性」の戦いになります。正直なところ「理性は本能に勝てない」と言われ、知らないうちに本能に振り回されて「暴飲暴食&偏食」になっている人があちこちに・・・。

楽しむための食事は頑張ったご褒美という様にメリハリのある食生活をして、間違っても本能が暴走して「エサ」状態にならないように気をつけたいものです。

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