乾燥に注意。悩ましい小じわと大じわ

ニコッと笑った時の目周り、口周りのシワ。笑った後には、元に戻っていて欲しいもの。戻って欲しいのに、戻らないシワは、なぜ増えていくのでしょうか。

■小ジワと大ジワの違いは？
乾燥した空気にさらされたり、また加齢によってうるおいを保つ力が弱まることで、肌表面は乾燥しがちに。

そうすると、肌の一番上にある角層細胞のうるおいと角質細胞間のうるおいの両方が不足し、肌表皮が落ち込む小ジワにつながりがちです。この肌表面の小ジワは、スキンケアでうるおいを補うことにより、目立たなくなることも。

しかし目周り、口周りの戻らないシワは、肌表面よりもっと奥にある真皮が関係します。肌奥にある真皮の構造が、長年の表情筋の伸縮や、加齢、紫外線の影響により変化し、変化した部分が落ち込んで、元に戻るのが難しい大ジワへと、姿を変えるのです。積極的に対策をとっていきたいものです。

■コラーゲンが構成する真皮
表皮の下にあり、皮膚の本体とも言える真皮は、主にコラーゲン、エラスチンといったたんぱく質でできた繊維質が、網目状に張り巡らされ、これらの繊維質の間を、ヒアルロン酸などのうるおい物質が埋めています。

コラーゲン、エラスチンは表皮を下から支えていますが、繊維質の構造の変化で、弾力が弱まると表皮を支えきれなくなり、落ち込み、大ジワとなってしまうのです。

コラーゲンは加齢により、構造が変わり肌表面を支える力が、弱くなっていくとされ、さらに新しいコラーゲンがつくられるスピードは急速に落ちるとされます。
よって年齢を重ねると、大ジワの悩みが増えるのです。また紫外線A波は、コラーゲン、エラスチンを破壊することがわかっています。

小ジワ対策には肌のうるおいを補うスキンケア、大ジワの対策には、紫外線対策、コラーゲンを作るたんぱく質が不足しない食生活を心がけたいものです。

小ジワも大ジワも、明るい笑顔の時には、魅力的です。悩ましい小ジワ、大ジワ対策は、にっこり明るく笑うところから、始めるのも一つの方法ですね。