ホメオパシーとホメオスタシス。一見似た言葉ですが、実は全く違う概念を表しています。今回は、この2つの違いについてわかりやすく解説します。
ホメオスタシスとは?
ホメオスタシスとは、生体内部の環境を一定の状態に保つ恒常性機能のことです。人間を含む生物は、常に変化する外環境に適応しながら、体温、血液量、血糖値、pH値などを一定範囲内に保つように働いています。
例えば、暑い日に汗をかいたり、寒い日に震えたりするのは、体温を一定に保とうとするホメオスタシスの働きです。
ホメオパシーとは?
一方、ホメオパシーは18世紀末にドイツの医師サミュエル・ハーネマンによって提唱された代替医療です。「類似の法則」に基づいて、微量に希釈された物質が、その物質が引き起こすのと同じ症状を治すという考え方をします。
具体的には、ある植物や鉱物を水やアルコールで極限まで希釈し、砂糖玉などに練り込んだレメディーと呼ばれるものを服用します。
ホメオパシーとホメオスタシスは、どちらも「類似」という言葉が使われていますが、その意味は全く異なります。
ホメオスタシス: 生体内部の環境を一定に保つ恒常性機能
ホメオパシー: 微量に希釈された物質が、その物質が引き起こすのと同じ症状を治すという考え方
ホメオパシーは、科学的な根拠に基づいていない疑似科学として批判されています。一方、ホメオスタシスは、生物学的に証明された重要な概念です。
まとめ
ホメオパシーとホメオスタシスは、似ているようで全く違うものです。ホメオパシーを検討している方は、その安全性や有効性について十分に理解した上で判断することが重要です。
参考情報:
ホメオパシー: 医学上の専門: https://ja.wikipedia.org/wiki/
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ホメオパシー[各種施術・療法 - 一般]: https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/05.html
「ホメオパシー」への対応について: https://jams.med.or.jp/news/013.html