経皮毒とは、皮膚から吸収されて体内に蓄積し、健康被害を引き起こす有害物質のことです。近年、この経皮毒が注目を集めており、シャンプーや化粧品、洗剤などの日用品に含まれる成分が経皮毒を引き起こす可能性があると、インターネットやSNSなどで広く言われています。
しかし、経皮毒は科学的に根拠のない嘘であると考えています。
まず、経皮毒を言い出した医学博士や薬学博士は、科学会では「とんでも博士」として有名で、本物の先生方には敬遠されている人たちです。彼らは、一部の特定のネットワークビジネスや、思想的な利害関係があり、化学的に理論崩壊している説を唱えています。
経皮毒をうたう多くの人が、ラウリル硫酸ナトリウム（SLS）とプロピレングリコール（PG）を目の敵にしています。これらの成分は、特に安価な製品に広く使われている成分で、もちろん、国に許可された成分です。
しかし、これらの成分が皮膚から吸収されて、子宮などに蓄積する可能性は、ほとんどありません。SLSやPGは、皮膚から吸収されても、体内ですぐに分解されてしまいます。また、体内に蓄積されても、健康被害を引き起こすほどの量は吸収されません。
実際に、経皮毒による健康被害を示す科学的なデータは、まったく存在しません。
出産の際に、シャンプーの匂いがするなどという話も、根拠のないデマです。シャンプーの匂いは、香料の匂いです。SLSやPGの匂いではありません。
つまり、経皮毒は、科学的根拠のない嘘であるということです。
経皮毒を心配して、シャンプーや化粧品、洗剤などの日用品を選ぶ際に、成分表を気にする必要はありません。
むしろ、成分表を気にして、高価な製品を買うことで、逆に健康被害につながる可能性があります。高価な製品でも、経皮毒の恐れがある成分が含まれている場合があります。
大切なのは、日用品を正しく使うことです。シャンプーや化粧品は、使用説明書を守って、適量を使いましょう。洗剤は、用途に合った製品を選んで、正しい使い方をしましょう。
経皮毒を心配して、生活を不便にする必要はありません。正しい知識を持って、安心して日用品を使うようにしましょう。
