筋肉は将来のQOL(生活の質)を左右する

日常生活を送るうえで重要な役割を果たしている筋肉。アスリートでなくとも筋肉は私たちの生活と密接に関係しています。生活の上で大事な筋肉を知り、加齢に伴う筋肉の減少を防ぎましょう。

毎日の生活で重要な4つの筋肉
筋肉は、歩く、座るなど、日常の何気ない動作すべてに関係しています。
筋肉があり自由に動かせることで、支障なく日常生活が送れるともいえます。
その中でも生活と密接に関係する筋肉は4つ。ひざを伸ばす太腿前の「大殿四頭筋」、太腿を後方に振るお尻の「大殿筋」、
上体を支える「腹筋群」と「背筋群」です。
しかしこれら4つの筋肉は加齢で衰えやすくもあります。
例えば、大殿四頭筋の80歳代の平均値は、30歳代の平均値の半分程度といわれます。

30代から筋肉量が減少
筋肉のたんぱく質は新陳代謝のスピードが比較的早く、1日に1%ほどの筋肉が分解、合成され、数ヶ月ですべての筋肉は入れ替わるとも言われています。
しかし、年齢を重ねると成長ホルモンやテストステロン(筋肉を増強する男性ホルモン)の分泌が減少し筋肉の合成スピードが落ちるため、
30代に入ると筋肉量は年々減り続けると言われています。

運動によってサルコペニアを防ぐ
加齢に伴う筋力の低下はサルコペニアとよばれ、これにより日常の行動が制限されたり、転倒などによって骨折し、寝たきりになってしまうこともあります。
できるだけ長く自由に動ける生活を送るには、4つの筋肉をはじめとしたからだの筋肉量が鍵となります。サルコペニアは運動によって防ぐことが可能です。
筋肉の合成スピードは若いころに比べて遅くなるものの、日常で筋肉を使いトレーニングで継続的に鍛えることで、年齢に関わらず筋肉を強く大きく成長させることができます。

参考:厚生労働省eヘルスネット、「筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト事典」株式会社ナツメ社

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