特定商取引法(特商法)は、消費者を保護するための法律です。ECサイトのような通信販売だけでなく、訪問販売や電話勧誘販売など、消費者とトラブルが発生しやすい取引に対して、事業者側が守るべきルールを定めています。
特定商取引法で対象となる商取引は、以下のとおりです。
・訪問販売
・通信販売
・訪問購入
インターネット上での取り引きは、通信販売に該当します。
特定商取引法は、消費者への適切な情報提供の観点から、上述した取引類型に応じ、以下のような規制を行っております。
・氏名等の明示の義務づけ
・不当な勧誘行為の禁止
・広告規制
・書面交付義務
特定商取引法の民事ルールは、消費者と事業者の取り引きをスムーズにし、トラブルを防ぐことを目的としています。消費者による契約の解除や取り消しなどを認め、事業者からの損害賠償請求を制限する内容です。特定商取引法による民事ルールには、以下の3つがあります。
・意思表示の取り消し
・損害賠償額等の額の制限
特定商取引法は、消費者を守るための重要な法律です。消費者は、特定商取引法のルールを理解し、トラブルに巻き込まれないように注意しましょう。